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【転職】(前編)化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職で有利な点とは?

こんにちは。Toshi@プラントエンジニアのおどりばです。

今回の記事では化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職で有利な点について解説します。

管理人は新卒で化学メーカーに就職しましたが、プラントエンジニアリング会社に転職しています。詳細はプロフィールを参照ください。

「化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職」はあまり見られない事例と言われています。転職してから数年以上経過していますが、転職時から現在までを振り返ると、化学メーカーでの業務経験が有利に働いたと感じることがありました。

そこで、本記事では、管理人同様に化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職を考えている方への参考になればと思い、記事としてまとめました。

化学メーカーの業務経験があることによる転職で有利な点は以下の通りです。

有利な点

① 入社してから早期に現場経験を積むことが出来る。
② 様々プロセスのプラント知識を得ることが出来る。

次項から詳細について解説していきます。

プラントエンジニアリング業界での就職に興味のある方化学メーカーで働いているがプラントエンジニアリング業界への転職を考えている方は是非ご一読下さい。

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メリット(1) 入社してから早期の現場経験

実はプラントエンジニアリング会社では、入社時のタイミングが悪いと現場経験することが無いままプラント設計業務を開始することがあります。

これはプラントエンジニアリング業界が受注産業のため、時期によっては、あるプラント建設プロジェクトが建設・試運転の最中であることもあれば、一つのプロジェクトが完了し、次期プロジェクトの設計初期段階で、まだ建設すら始まっていないこともあります。

前者のタイミングで入社すれば、現場研修の位置づけて現場に出張し、現場経験を積むことが出来ます。しかし、後者のタイミングでは出張先の現場がありません。

プラント設計業務は、基本的には図面しか見ることはありませんが、現場ありきの仕事です。図面上で配管のサイズや機器のサイズが記載されていても、現場経験が無いとなかなかイメージすることが出来ません。また、ポンプなどの機器の操作手順についても、マニュアル上では記載されていても、やはり実際に起動、停止している所を体験したのとそうでないのとでは、イメージのしやすさに大きな違いがあります。

そのため、現場経験が無いと、図面上の配管、機器、計器などの実物イメージが出来ないまま業務を勧めることになるため、設計ミスのリスクが大きくなってしまいます。

補足:勿論、プラントエンジニアリング会社では新入社員教育で現場の写真を見せたり、図面上の各記号の意味、設計手順の説明を行っています。しかし、やはり実際に現場の体験が無いとそれらの理解に時間がかかってしまいます。



一方、化学メーカーの場合、ほとんどの場合は新入社員研修直後に1か月~数か月の現場研修(3交替研修)があります。新入社員研修は2週間~1か月程度の期間がありますので、現場研修は4月中旬か5月初旬開始のケースが多いです。

現場研修では現場の運転員の中で新入社員担当を決め、基本的にはその担当者と一緒に3交替勤務をします。

補足:実際には新入社員がいきなり現場でプラントの操作する、ということは無く、運転員がプラントを操作している様子を見学することがメインとなります。新入社員がある程度現場に慣れてくると、現場でのバルブ操作やDCSでの設定値操作の一部を任せられることもあります。

新入社員の間は、当然ながらプラントの仕組みがあまり分かってないまま現場経験をすることになるのですが、分からなくても現場経験すること自体が重要で、後にプラント設計側の業務をすることになったとしても、この経験は間違いなく活きます。

詳細は分かっていないくても、「そういえばバルブ操作をする時、ポンプを起動する時、フランジを外す時はこんな感じのことをやっていたな、安全面ではこんなことに気を付けていたな...」くらいの認識でも大丈夫です。

現場経験の一例

・配管、機器のサイズ感
・バルブの位置による操作しやすさ
・サンプリングの手順
・ポンプを起動、停止している様子の体験
・メンテナンスのために必要なスペースの大きさ
・必要な保護具、工具類
・計器アラームが鳴った時の対処法
・DCSで計器の設定値を変更した時の運転パラメータの挙動

上記はほんの一例で、これ以外にも書ききれないくらいたくさんありますが、これらの経験は詳細は分かっていなくても、一通り体験することで経験としては記憶に残り、プラント設計に活かすことができます。



生産技術なら更に現場経験を積める

化学メーカーの生産技術なら、製造部の技術スタッフとして配属されることが多いです。ここではプラント現場に密接した環境で仕事をするため、更に現場経験を積むことができます。

生産技術では、運転トラブルの対応や、生産工程の改善、新製品の試運転などの業務を行います。これらの業務では、自分自身がプラントの挙動と向き合って仕事をすることになるため、嫌でも現場経験が身に付きます。

これらの業務、現場の運転員の方から状況を詳しくヒアリングし、実プラントの運転データを解析します。そして、これらの情報を基に対応策を考えますが、運転条件を変更するだけで良いのか、プラントの改造が必要か検討します。

運転条件を変更するにしろ、プラントを改造するにしろ、対応策を実行する際は、プラントの挙動がどうなるか、安全面は大丈夫か、運転のしやすさは問題ないか、徹底的に検討します。

これらの対応策を実行しても状況が改善しないこともありますが、その場合はさらなる対応策を検討します。このようにトライ&エラーで実プラントと向き合うため、プラント現場の貴重な経験をたくさん積むことが出来ます

 

化学メーカーの生産技術であれば、入社数年でこのような貴重な現場経験を積むことが可能です。

上述したように、プラントエンジニアリング会社では、このような経験を積むことが出来ないこともあるので、上記のような現場経験を持っている人材は是非とも採用したい人材となります。

これが、入社してから早期に現場経験を積めることが出来ることのメリットです。



メリット(2) 幅広いプロセスのプラント知見

実はプラントエンジニアリング会社では、限られたプロセスのプラント知見しか得ることができません

前項でも解説しましたが、プラントエンジニアリング業界は受注産業ですが、建設する規模が大きく、一つの建設プロジェクトが完了するためには数年~5年程度は要します。この期間はそのプロジェクトに集中するため、そのプロジェクトのプラントの知見しか身に付かないことになります。

また、一度プロジェクトのプラント設計担当になると、プロジェクトが変わっても、ずっと同じプラント担当となることが多いです。例えば、LNGプラントの設計担当となったとすると、そのLNGプラントの建設プロジェクトが終わったとしても、新たなLNGプラントの建設プロジェクトがあれば、再びそのプラント設計担当になります。

これが意味することは、入社してから10年以上同じプロセスのプラント設計担当となるために、限られたプロセスの知見しか身に付かない可能性を示しています。

 

一方、化学メーカーの場合は、多種多様な化学品を製造しているため、それだけ多種多様のプロセスのプラントがあります

化学メーカーでは、他工場であっても他プラントのメンバーとの技術交流があり、お互いのプラントを紹介をしあうため、プロセスの特徴やトラブル事例の知見を得ることが出来ます。違うプラントに配属された同期、先輩との食事や飲み会などの場で、現場トラブルの愚痴を言い合ったりすることもありますが、実はこれは重要な情報だったりします。

このように、化学メーカーでは、多種多様なプロセスの知見を多く得ることができます。

これはプラントエンジニアリング会社では得ることが難しい大きなメリットです。

 

今後、プラントエンジニアリング会社と言えど、実績のあるプラントだけではなく、新たなプロセスのプラント建設案件が増えてきます。

例えば、2021年現在では脱炭素の気運が高まっており、ブルー水素、グリーン水素ブルーアンモニア、グリーンアンモニアを製造するプラントの建設プロジェクトが増えてくると予想されています。

これらの新たなプロセスのプラント設計するためには、一つのプロセスの知見だけを有している人材よりも、多種多様なプロセスの知見を有している人材が好まれます。その観点では、化学メーカーでの業務経験がある人材は是非とも採用したい人材になり得ます。

転職面接の際はアピールしてみて下さい。



まとめ

今回の記事では化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職で有利な点について解説しました。

「化学メーカーからプラントエンジニアリング会社への転職」はあまり見られない事例と言われていますが、化学メーカーでの業務経験はプラントエンジニアリング会社での業務でも役に立ち、転職時でも有利に働く点があります。

有利な点

① 入社してから早期に現場経験を積むことが出来る。
② 様々プロセスのプラント知識を得ることが出来る。

転職活動時の履歴書、面接でのアピールポイントとして、是非とも参考にしてみて下さい。

本記事がプラントエンジニアリング業界での就職に興味のある方化学メーカーで働いているがプラントエンジニアリング業界への転職を考えている方の参考になれば幸いです。

ではまた他の記事でお会いしましょう。

後編はこちらを記事です。



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  • この記事を書いた人

Toshi

30代前半プラントエンジニア |ブログでプラントエンジニアリングの業務に役立つ内容を発信しています。| 旧帝大化学工学専攻卒| 化学メーカーからエンジニアリング会社に転職 | 海外化学プラント設計、試運転経験有り| 副業で 投資(高配当+インデックス投資)による資産形成もブログで報告しています。趣味は旅行とウイスキー。よろしくお願いします。

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