プラントエンジニアリング プラント設計基礎

プラントエンジニア必見!プラント設計でよく使うエンジニアリング用語集

こんにちは。Toshi@プラントエンジニアのおどりばです。

今回の記事ではプラント設計時によく使うエンジニアリング用語について解説します。

契約用語、貿易用語の記事では、プロジェクトの契約面、貿易面の用語について解説しましたが、今回の記事では、プラント設計時、技術的な側面でよく使用する用語についてまとめております。

プラントエンジニアリング業界で使用する用語をまとめていますが、エンジニアリング会社だけでなく、化学メーカーの既設プラントにおいても実際に使用される用語なので、関連する業界で働いている方にとっても必見の記事です。

特に新入社員や、若手のプラントエンジニアは、これら技術用語で躓くこともありますので、事前にある程度の用語を知っておけば、仕事にも早く慣れることができます。

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数字

2oo3

「ツーアウトオブスリー」と読む。プラントの安全上、重要な計器について信頼性を上げるために適用される。

一つの測定箇所に同じ計器を3つ設置し、例えばその内の2つのESDが作動した場合のみ、プラント全体としてESDが作動する、というもの。

こうすることで、3つの内1つが故障してもESDが作動するため、プラントの安全は守られる。

 

A

Actuator

アクチュエーター。駆動部を表す英語。とくに制御弁(調節弁)の駆動部は故障し易く、よく言及される。

AFC

Air fin cooler(Air-cooled heat exchanger)。空冷式熱交換器。ファンで空気を送り込むことで冷却する形式。

詳細はこちらの記事でも解説。

AI

Instrument air。計装用空気。IAと呼ぶこともある。プラント空気(AP、PA)と異なり、Dryerで除湿されており、露点が規定値以下になっている。

AIO

Analog I/O (input output)。アナログ入出力。アナログ信号で制御システム(DCSなど)に入力/出力されること。

Anchor bolt

構造部材、設備機器を固定するために、コンクリートに埋め込んで使う部品。

化学反応を利用して金ネジや異形鋼棒を固定する接着系アンカーをケミカルアンカーと呼ぶ。

プラント建設時では図面との不一致や部品の不足でトラブルになりやすい。

ANSI

American National Standards Institute。米国国家規格協会。海外プラントの配管規格で使用される。

Answer back

遮断弁などに付けたリミットスイッチが確実に開閉が行われているか確認すること。

開閉信号が正しく行われていない場合はアンサーバックエラー(answer back error)と呼ぶ。

Anti-Surge Line

アンチサージライン。遠心コンプレッサーには必ず設置され、吐出側と吸込側を接続するライン。

通常は制御弁(アンチサージバルブ)が閉となっているが、サージ領域に入りそうになると、このバルブが開きサージングを防止する。

AP

Plant air。プラント空気。プラントの至る所(ホースステーションなど)で使用されている。計装用空気と比べて除湿はされていないので、計装用としては使用できない。

API

American Petroleum Institute。アメリカ石油学会。海外の石油化学プラントでは機器設計はAPIに準拠される。

As built

竣工図。完成図。(例:P&IDの完成図はP&ID As builtとして客先に渡される。)

P&IDについてはこちらの記事で解説しています。

ASME

American Society of Mechanical Engineers。アメリカ機械学会。

海外プラントでは配管、機器の設計時に最もよく準拠される規格。

ASU

Air separation unit。空気分離設備。プラントはユーティリティとして必ず窒素(場合によっては酸素も)が必要となるため、窒素、酸素製造設備として、必ず設置される。

ATM

atmosphereの略称。圧力が大気圧の場合は「atm」と表現される。

B

bar

海外プラントでは、圧力の単位としてよく使用される。1bar=100kPa=0.1MPa≒大気圧。

BDEP

Basic Design and Engineering Package。基本設計パッケージ。

エンジニアリング会社が顧客に対して提出するもので、新規プラント建設プロジェクトにおいて、その基本設計の結果をまとめたもの。

BE

Bevel end。配管の末端形状の一つ。配管の末端を斜め(30°程度)にカットしたもの。これにより、特に大口径配管で溶接が容易になる。

BEDD

Basic Engineering Design Data。基本設計条件書。Project Dsign Dataとも言う。

詳細についてはこちらの記事で解説しています。

BF

Blind Flange。閉止フランジ。

BFG

Blast Furnace Gas。高炉ガス。

B/L

Battery Limit。プラントの境界。

Block Valve

ブロック弁。止め弁のこと。通常はゲート弁だが、バルブの種類によらず、目的に応じた呼び方。

Blow

ブロー。蒸気、水、ドレンなどを排出すること。ボイラー水を排出するときはブローダウン(Blow down)と呼ばれる。

ドレンアウトとの違いは勢いよく排出すること。

安全弁作動後の「吹き下がり」もブローダウンと呼ばれる。詳細はこちらの記事を参照ください。

B/M

Bill of Material。BOMとも呼ぶ

材料集計及び材料集計表のこと。

BOD

Biological Oxygen Demand。生物化学的酸素要求量。プラントの排水の水質の指標の一つ。

BOG

Boil off gas。自然入熱で気化するガス。

BOP

Bottom of pipe。配管の底面。

BOS

Boss。配管の接手のこと。ボス接手。

BP

Boiling Point。沸点。

BQ

Bill of Quantity。材料集計のこと。プラントのコスト見積もりでは、いかに正確なBQをまとめるか、が重要。

BTM

Bottomの略称。

BTX

Benzene, Toluene, Xyleneの略称。ベンゼン、トルエン、キシレン。

Bubble Point

バブルポイント。沸点のこと。

BW

Butt Weld。突合せ溶接のこと。

C

CA

Corrosion Allowance。腐れしろこと。通常、炭素鋼は1.5-1.6mm。ステンレスは腐れしろは無い。

CAD

Computer Aided Design。キャドのこと。CADで作成された図面をCAD図と言う。様々な図面の作成に使用されている。最近では3D CADも登場している。

CAPEX

Capital expenditure。設備投資。プラント建設費の意味でも使用される。

Cascade制御

カスケード制御。一つの操作対象に二つ以上の計器を使用して制御する方式。

例:ドラムのレベル制御をBottom側配管の制御弁で行う場合、レベルだけを読み取ると制御が安定しないので、Bottom側配管の流量に変換し、流量でバルブ制御を行う。

×:レベル→制御弁
〇:レベル→流量→制御弁

Casing

ケーシング。ポンプなど、機器の納める外側の箱の部分

CAT

Catalystの略称。触媒。

Category M Fluid Service

ASME 31.3で規定されている、毒性物質の設計上の要求事項に関する規定。

詳細はこちらの記事で解説しています。

CCR

Central Control Room。中央計器室。中央制御室。

従来は工場の中で、各プラント毎に計器室があったが、最近ではダイセル式生産革新を始めとして、計器室を集約して1工場1計器室が主流となっている。

CCS

Carbon Dioxide Capture and Storage。二酸化炭素回収・貯留。水素製造時にCCSを行うことで、その水素はブルー水素と呼ばれる。

ブルー水素についての記事はこちら。

CCU

Carbon Dioxide Capture and Utilization。CCS同様に二酸化炭素を回収し、貯留ではなく、有効利用すること。

Chack Valve

チェッキ弁。流体の逆流防止に設置される配管部品、チェックバルブ。

設計の上では、流量は逆流防止するが、圧力は逆流防止できないと考えることに注意。

Chattering

チャタリング。機械などが繰り返し音をたてること。放置すると故障の原因となる。

Clearance

クリアランス。わすかな隙間のこと。

Clude

クルード。精製前の純度が低い製品に対して呼ばれる。「クルード〇〇(〇〇は製品名)」など。

CM

① Construcsion Manager
② Commissioning Manager

の二つの意味がある。

①ではプラント建設時の建設管理者。②では試運転時(Commissioning)の統括管理者。

CNG

Compressed Natural Gas。圧縮天然ガス。

COD

Chemical Oxygen Demand。化学的酸素要求量。プラントの排水の水質の指標の一つ。

COG

Coke Oven Gas。コークス炉ガス。大量に水素が含まれるので、水素源としても期待されている。

Contamination

プラントに不純物が混入することで、汚染されること。

Corrosion

コロージョン。腐食に関する用語の一つ。浸食とも呼ばれる。金属が化学的な作用を受けて腐食すること。

Crack

クラック。割れのこと。

CS

Carbon Steel。炭素鋼。安価なのでプラントでは最もよく使用される。

CSC

Car seal close。常時閉のバルブに対して、ワイヤーなどを括り付け、簡単に操作できないようにすること。

誤って開けてしまうと、機器・配管の破損につながるバルブに適用される。

CSO

Car seal open。常時開のバルブに対して、ワイヤーなどを括り付け、簡単に操作できないようにすること。

誤って閉めてしまうと、機器・配管の破損につながるバルブに適用される。

CUI

Corrosion Under Insulation。保温材下腐食のこと。雨水が保温材(Insulation)を伝って、配管表面に接触し、保温材由来の塩素で配管が腐食するなど事例がある。

CV

Control Valve。調節弁のこと。

D

DCS

Distributed Control System。DCS。プラントの制御システム。プラントの制御はほぼDCSで行われる。

Dew Point

露点温度のこと。凝縮してはいけない系では露点温度以上で運転すること。

Discharge

ディスチャージ。ポンプやコンプレッサーの吐出側のこと。デリベリ(delivery)とも呼ばれる。

Diaphragm

ダイアフラム。圧力の検出、動力の伝達に用いる薄い板(膜)のこと。流体の腐食性が高く、直接検出端や駆動箇所と接触できない場合に使用される。

Dike

ダイク。防油堤のこと。ドラムやタンク廻りに設置され、漏洩時の拡散を防ぐ。

Spill wall(スピルウォール)とも呼ばれる。海外ではBund wallとも呼ばれることもある。

Double Block and Bleed

ダブルブロック&ブリード。ある配管系と配管系と完全に縁切りする場合、この方式が用いられる。

下図のように、ブロック弁2個を直列に閉とし、ベント弁を開としておくことで、ブロック弁からプロセス流体の漏れがあってもベント弁から流体が流出するだけなので、窒素配管にプロセス流体が侵出ことは無くなる。

プロセス配管が高圧で、窒素配管を常設でプロセスに接続する場合は、この方式が用いられる。

 

Drain out

ドレンアウト。プラント系内に残留している液体(ドレン)を排出すること。長期シャットダウン時はドレンアウトは徹底すること。

Dry up

ドライアップ。乾燥運転。機器から水分を取り除くこと。炉の据え付け後、試運転前に行われる。

DSS

Daily Start and Stop。毎日起動停止を行うこと。プラント起動、停止時は余分なエネルギーを消費し、効率が下がるので、基本的にプラントは24時間運転で、DSSにすることは少ない。

DWG

Drawingの略称。図面のこと。

E

EM

Engineering Manager。プラント建設プロジェクトの中で技術を統括管理する。プラントに関わる幅広い技術知識、経験が必要。

EMS

Environmental Management System。環境マネジメントシステム。最近のプラント建設プロジェクトでは経済性だけでなく、環境にも適合したプラント設計が必要となる。

ENG'G

Engineeringの略称。

Entrainment

エントレインメント。エントレ。飛沫同伴のこと。気液分離がうまく行われない状態なので、トラブルの原因となる。

EOR

①Enhanced Oil Recovery
②End of RUN

①ではCCS(二酸化炭素回収・貯留)時の有効利用の一つ。原油層に二酸化炭素を打ち込んで圧力をかけ、それを利用して原油の採取を増進する。

②ではプラント運転時のシャットダウン直前の状態を言う。立ち上げ直後の運転状態をSOR(Start of RUN)と言い、触媒の活性変化などで、運転が刻々と変わっていき、段々EORに近付く。

EPC

Engineering, Procurement, Constructionの略。

EPCについてはこちらの記事で解説しています。

EPC+O&M

EPCに加えて、Operation+Maintenanceも請け負う契約形態。最近では、エンジニアリング会社はEPCだけでなく、運転、メンテナンスも請け負うことで、継続的な利益を上げるビジネスモデルに変化しつつある。

EQ%

バルブの流量特性を表す用語。イコール%。バルブ開度と流量との関係を表す。バルブ開度が小さいときは流量の増加量の傾きが小さく、バルブ開度が大きいときは流量の増加量の傾きが大きい。

配管の圧力損失を考慮した制御性の観点から、プラントでは最も良く使用されるタイプ。

Erosion

エロージョン。腐食に関する用語の一つ。流体の流速が速すぎたり、ゴミなどで、機器、配管が削られるなど、機械的な摩耗により腐食すること。

ESD

Emergency Shut Down。緊急停止。

Exolosion proof

防爆のこと。防爆電気機器は、電気設備が可燃性のガス・蒸気・粉塵に対して火災や爆発の点火源(電気的火花や発火高温)とならないようにしたもの。

F

FDF

Forced Draft Fan。押し込み通風機。加熱炉やボイラへの空気供給部に設置される。

FEED

Front-End Engineering Design。基本設計のこと。いかに基本設計の精度でプラント全体の設計が決まるので非常に重要。

基本設計についてこちらに記事を参照ください。

FF

Flat Face。フランジのフェイス面の内、凹凸がないものを言う。

FC/FO

Fail Close/Fail Open。調節弁の駆動源(計装空気やモーター)がFailした時(駆動源が無くなった時)にそのバルブが全閉になるのであれば、FC。全開になるのであればFOとなる。

プラント異常時にそのバルブが開いているか閉まっているか、どちらが安全なのかを考慮して決定される。

Flame Detector

フレームディテクター。火炎検出器。ボイラや炉に設置され、火が消えてことを検出する計器。フレームアイ(Flame Eye)とも呼ばれる。

Flash point

引火点。この温度まで上昇すると、燃焼・発火することが可能となる最低温度。

引火点まで上昇しても着火源がなければ発火しない。

発火点(Ignition Point)と混同しないように注意。

Flange

フランジ。配管の接手のこと。

Flare

フレアー。可燃性、毒性のガスなど、そのままでは大気放出できない流体を燃やして無害化する装置。フレアースタック(Flare Stack)。

Fluttering

フラッタリング。配管のバタフライ弁などが開度、流量などの関係でバタバタとあばれる現象

Flooding

フラッディング。溢汪(いつおう)とも呼ばれる。蒸留塔内の蒸気が多すぎて、液が落下しないようになる現象。

Foaming

フォーミング。蒸留塔内部が泡立つ現象のこと。発砲性の流体が蒸留塔にコンタミした場合に発生する。

FS

Feasibility Study。事業化可能性調査。プラント建設案件があった場合、それが現実的か、経済的かを調査すること。

Funnel

ファンネル。廃水を捨てる(処理する)ために設けられる開口部のこと。

G

GALV

Galvanized。亜鉛メッキのこという。計装配管など、一部の配管に使用されることもある。

Gauge pressure

ゲージ圧。大気圧を基準とした圧力。圧力単位の末尾に「G」をつけると分かりやすいが、ときどき省略されるので、絶対圧を混同すると話がかみ合わなくなくなることがあるので、真っ先に確認しておくこと。

Gasket

ガスケットのこと。流体の漏れまたは外部からの異物の進入を防止するもの。配管のフランジ部によく使用される。パッキンと目的は同じだが、静止している機器に対してはガスケットと呼ばれる。

Golden Joint

工程、プロセス上の要求により、耐圧試験ができない機器・配管の接続部のこと。

耐圧試験の代わりに非破壊検査(100%RT)を実施する。

Governor

ガバナー。調速機のこと。タービンの回転数を負荷に応じて制御する制御装置。

GT

Gas Turbineの略称。ガスタービン。

H

HART

Highway Addressable Remote Transducer。工業センサー用通信プロトコルの一種。通常の4~20mAのアナログ信号とは異なり、デジタル信号で情報を伝送する方式。

Hazardous Area

危険場所。危険物流体の漏れ等で、爆発の恐れがある区域。この区域は原則全て防爆設計となる。

HAZOP

Hazard and Operability Studyの略称。流量、圧力、温度等の増減を想定し、原因、影響、安全策の妥当性を評価する手法。

プラント新設、改造では必ず実施される。客先と共同で行うHAZOPのために発行するP&IDもあり、プラント設計・建設では重要なステージの一つ。

HE

Hydrogen Embrittlment。水素脆化。水素を扱うプラントでは要注意。

Hot Bolting

ホットボルティング。高温下ではボルトは緩むので、増し締めすること。

HSE

Health Safety and Environment。労働安全環境の概念として提唱されるもの。最近のプラント建設ではHSEに配慮した設計の重要度が増している。

Hunting

ハンチング。制御目標の数値が振動して安定しないこと。PIDパラメータの調整がうまくいっていないことが原因のため、調整することで解消可能。

I

IA

Instrument air。計装用空気。AIとも呼ばれる。

IDF

Induced Draft Fan。誘引通風機。加熱炉やボイラ排ガスの煙突部に設置される。

IEC

International Electrical Commission。国際電気標準会議。

IEEE

Institute of Electrical and Electronics Engineers,Inc.米各電気電子学会規格。

IFA

Issued for approval。P&IDなどの図面発行のタイミング。

IFC

Issued for construction。P&IDなどの図面発行のタイミング。

IFD

Issued for design。P&IDなどの図面発行のタイミング。

IFR

Issue for review。P&IDなどの図面発行のタイミング。

Ignition Point

発火点。この温度まで上昇すると、自らの発熱反応によって発火する最低の温度

着火源が無くても発火するので、運転温度管理には要注意。

引火点(Flash Point)と混同しないように注意。

Insulation

インシュレーション。保温材のこと。ロックウール、グラスウール、珪藻土、パーライト、炭酸カルシウムなど、様々な素材がある。

配管、バルブ、機器など、至る所に使用される。

配管放熱計算と保温材との関係はこちらの記事でも解説しています。

Interlock Bypass

インターロックバイパス。プラント起動、シャットダウンなどでインターロックやESDを一時的に効かないようにすること。

別の言い方をすると安全装置を一時的に解除することなので、できるだけ早く復旧すること。

ISA

Instrumentation Systems and Automation Society。国際計測制御学会。

ISBL

Inside of Battery Limit。オンサイト。プラント内部。

ISOME

Isometric Drawing。アイソメ図。配管設計部門が配管レイアウト設計時に作成する図面。これをもとに配管材の発注や建設が行われる。

J

JBIC

Japan Bank for International Cooperation。国際協力銀行。新興国のプラント建設ではJBICからの融資の有無が重要。

JIS

Japanese Industrial Standard。日本工業規格。

JV

Joint Venture。合弁企業。

K

KHK

高圧ガス保安協会。

KY

危険予知のこと。KYM:危険予知ミーティング。作業前には必ずKYを行い。災害を防止する。

L

Layout

レイアウト。配置図。プロットプランとも呼ばれる。

詳細はこちらの記事で解説しています。

Lethal Service

ASME section Ⅷ div.1で規定されている、毒性物質の設計上の要求事項に関する規定。

詳細はこちらの記事で解説しています。

LD

Loading Data。ローディングデータ。配置図に重量を記載した図面。

LEL

Lower Explosive Limit。爆発下限界。危険物を取り扱うプラントでは必ずLEL以下となるように取り扱う。

LHV

Lower Heating Value。定位発熱量のこと。天然ガスやLPGの重要な物性の一つ。ボイラや加熱炉の燃料ガスとしての設計に用いられる。

Limit Switch

リミットスイッチ。緊急遮断弁や調節弁に取り付けるスイッチ。バルブの開閉状況が計器室から分かるように設置される。

Liner

バルブの流量特性の一つ。リニア。バルブ開度と流量が直線の比例関係になる。バルブ開度によらず、差圧が一定の場合は選定されることもある。

Lining

ライニング。配管、機器内面に表面処理を行うこと。ガラスでコーティングする場合はグラスライニング。ゴムでコーティングする場合はゴムライニング。

流体の腐食性が高い場合に適用される。

M

MAOP

Maximum Allowable Operating Pressure。

MAWP

Maximum Allowable Working Pressure。圧力容器の強度計算に使用される圧力。設計圧力以上の圧力となる。

詳細はこちらの記事で解説しています。

MDMT

Minimum Design Metal Temperature。最低設計金属温度。圧力容器の強度計算に使用される温度。

詳細はこちらの記事で解説しています。

METI

Ministry of economy,trade and Industry。経済産業省。

MH

①Man hour
②Man hole

①ではマンアワーと呼び。工数のこと。②はマンホールのことで、機器内部に人が入って洗浄等ができるように大きなフランジで蓋をしたもの。

MOC

Material of construction。プラントでは機器や計器の主要材質の意味で用いられる。

Molecular Sieve

モレキュラーシーブ。吸着材の一種。ゼオライトなど、吸着能が高い物質が使用される。モレシと略されることもある。

MOV

Motor Operated Valve。モーター駆動の制御弁。

MSDS

Material Safety Data Sheet。化学物質安全性データシート。SDSとも呼ばれる。

MV

Manipulated Value。制御操作信号値。制御系において制御量を支配するために制御対象に加える量。

N

NACE

National Associatetion of Corrosion Engineers。米国腐食防食学会。

NFPA

National Fire Protection Association。米国防火協会。タンクの火災防止の規定など。

NIST

National Institute of Standards and Technology。アメリカ国立標準技術研究所。様々物質の物性が記録されている。

Non-oil/water treatment

禁油/禁水処理。酸素を扱う配管、機器、計器など、わずかな有機物でも爆発の危険がある箇所は禁油処理となる。また、有機アルミなど、水と接触すると爆発の危険がある流体には禁水処理が行われる。

NPS

Nomial Pipe Size。公称配管サイズ。

NPSH

Net Positive Suction head。吸い込みヘッド。有効吸い込みヘッドはNPSHa、必要吸い込みヘッドはNPSHrと呼ばれる。

NPSHについてはこちらの記事を参照ください。

NPT

National Tapper Pipe Threads。国際テーパー管用ねじ。

O

OHSAS

Occupational Health and Safety Assessment Series。労働安全マネジメントシステム。

OHSMS

Occupational Health and Safety Management System。労働安全マネジメントシステム。

On stream

オンストリーム。通常運転状態のこと。プラント起動、試運転時はこの状態になるまでは気が抜けない。

On Spec/Off spec

オンスペック/オフスペック。製品が規格内であることをオンスペック。規格外をオフスペックと呼ぶ。オフスペックとなる場合は直ちに対策が必要となる。

OPEX

Operating Expense。プラント運転費、運転コスト。

OSHA

Occupational Safety and Health act。アメリカにおける労働安全衛生に関する法律。

P

Packing

パッキンのこと。流体がもれないようにする詰め物の総称。目的はガスケット(Gasket)と同じだが、主に動く機器の摺動部に用いられるものをパッキンと呼ぶ。

PE

① Project Engineer。プロジェクトエンジニア。プラントエンジニアリングを取りまとめる。プロジェクトマネージャーを補佐する。

② Plane end。配管の末端形状の一つ。特に処理をしない場合はこの形状となる。

PFD

Process Flow Diagram。プロセスフロー図。詳細はこちらの記事を参照ください。

PI

プラントのプロセス制御方式の一つ。比例のP制御と積分のI制御を組み合わせた方式

PID

①Piping and Instrument Diagram。配管系統図。P&IDとも呼ばれる。詳細はこちらの記事を参照ください。

②PID制御。P制御とI制御に加えて、微分のD制御を加えた方式。

Piping Class

配管クラスのこと。配管の材料や圧力区分が分かるように分類分けしたもの。

Pipe rack

パイプラック。ヘッダー配管などをまとめて乗せた架台。

PLC

Programmable Logic Controller。シーケンス制御専用コンピュータを持ったプログラム調整機。

DCSと違い汎用のパソコン機器が使用できるので、導入コストが小さい。小規模のプラントでは使用されることもある。

Plot Plan

プロットプラン。配置図のこと。

配置図についてはこちらの記事で解説しています。

PM

Project Manager。プロジェクトマネージャー。プラント建設プロジェクトの統括管理を行う。幅広い業務知識だけでなく、客先や関係機関との交渉、折衝も行う。

PMS

Piping Material Specification。配管材料基準。Project Specの一つ。P&IDを作図するために必要となる。

Pre-FEED

概念設計のこと。基本設計(FEED)の前に行う。

Purge

パージ。プラント系内に残留している液やガスを排出すること。窒素でパージすることを窒素パージと呼ぶ。

プラント起動、シャットダウン時はしっかりとパージすること。

PV

Process Value。プロセス計測値のこと。

Q

QC

Quality Control。品質管理。

QCD

Quality, Cost, Delivery。品質、コスト、納期の概念の総称。

Quick Open

バルブの流量特性の一つ。クイックオープン。バルブ開度が小さく所で流量の増加量の傾きが大きくなる。

素早く開閉動作が要求される、遮断弁などのon-off弁や手動弁がこの流量特性となる。そのため流量の制御には不向き。

 

R

Regular maintenance

定期修理。定修のこと。通常は年に一回、プラントを一ヵ月程度停止し、消耗部品の交換、故障の修理、改造などをこの期間に行う。

一部のプラントは経済産業省の認可により数年に1回の定修となる。

RF

Raised Face。フランジフェイスの形状の一つ。接続部が盛り上がった形状をしている。

RJ

Ring Joint。フランジフェイスの形状の一つ。RTJとも呼ばれる。金属製のガスケットリングで接続する。高圧のフランジに適用される。

RO

Ristriction Orifice。制限オリフィス。圧力差が大きいが、流量制限したい場合に使用される。

RTD

Resistance Temperature Detector。測温抵抗体。金属の抵抗が温度に比例して変動する性質を利用した温度センサー。

RV

Relief Valve。逃し弁、安全弁。PRV(Pressure Relief Valve)、PSV(Pressure Safety Valve)、SV(Safety Valve)とも呼ばれる。

S

Scale

スケール。汚れのこと。

SCC

Stress Corrosion Cracking。応力腐食割れ。オーステナイト系ステンレスでは起こりやすい割れの一つ。

Settle out pressure

遠心コンプレッサーが緊急停止した時などに、吐き出し側の圧力が吸い込み側にもかかった時の圧力。設計圧力の決定の際はこの圧力も考慮しなければならない。

Sequence

シーケンス。ある操作を決められた手順で自動的に行うこと。

Shut-off Pressure

ポンプなどの締め切り圧力のこと。遠心ポンプ前後配管は締め切り圧力がもつ設計圧力にしなければならない。

詳細はこちらの記事を参照ください。

Short term condition

ASME 31.3で規定されている、特定の条件下であれば設計圧力を超過した運転も認められる規定。

詳細はこちらの記事を参照ください。

SIL

Safety Integrity Level。安全度水準。プラントのSILを検討することをSIL Studyと呼ぶ。最近はHAZOPだけでなく、SILも求められることも多い。

Slurry

スラリー。個体が懸濁している液体のこと。バルブ、計器、機器においては、スラリーに対応したものが選定される。

SM

Site Manager。サイトマネージャー。プラント建設現場の所長。

SO

Slip on。差し込み溶接のこと。

Solenoid Valve

ソレノイドバルブ。電磁弁。電磁石を使って弁開閉をする弁。動作がOn-Offなので、緊急遮断弁を遠隔操作するバルブに使用される。

信頼度を上げたい場合は2つのソレノイドを使用することもある。

SRC

Stress Reluxation Cracking。応力緩和割れ。最近になって注目されるようになった、オーステンレス系ステンレスの割れの現象。

詳細はこちらの記事で解説しています。

Stand-by

スタンバイ。予備機のこと。

Strainer

ストレーナー。配管内部を流れる液体・気体のゴミや異物などを分離又は排除する部品。ポンプやコンプレッサーの吸込側に良く設置される。

Suction

サクション。ポンプやコンプレッサーの吸込側のこと。

Surging

サージング。以上振動のこと。ポンプやコンプレッサーで設計点から外れた運転すると発生する。故障、破損につながるので発生させてはならない。

SV

Superviser。技術指導員のこと。建設、試運転時は必ずSVが派遣され、据え付け、運転指導を行う。

T

Tank Table

タンクテーブル。タンクやドラムの液レベルと、その時の液体の容量を記した表のこと。これにより液レベルから容量を読み取ることができる。

TBM

Tool Box Meeting。作業前の安全ミーティング。

TC

Thermo Couple。熱電対。温度センサーの一つ。二種類の金属の両端に温度差があると、電圧が生じることを利用した方式。

TDS

Total Dissolved Solids。総溶解固形物のこと。水の中に溶けている無機塩類の総量。プラントでは、純粋製造設備などの水処理工程の設計の基準となる。

TE

① Thermo Element。温度検出端。

② Thread end。配管の末端の形状の一つ。ねじ込みで接続する際はこの形状となる。

THRD

Threaded。ねじのこと。

TLV

Threshold Limit Level。被曝しても健康上影響がない最大の有害物質濃度。

Trace

トレース。配管や機器を温めるために細い配管(チュービング)を配管・機器に沿わせたり巻いたりすること。ヒートトレース(Heat Trace)とも呼ばれる。

蒸気でトレースする場合はスチームトレース(Steam Trace)。電気でトレースする場合は電気トレース(Electrical Trace)と呼ばれる。

温度が下がると固結、凝縮してトラブルを起こす可能性がある箇所は必須。過剰にならないように注意。

Tubing

チュービング。小口径の配管のこと。主に1インチ未満の配管をチュービングと呼ぶことが多い。

U

UEL

Upper Explosion Level。爆発上限界。

V

Vent

ベント。ガスを抜くこと。ベントの排出する煙突とベントスタック(Vent Stack)と呼ぶ。

VOC

Volatile organic carbon。揮発性炭化水素。揮発性有機化合物。過去には公害の原因となった物質。排出規制されており、それに基づくプラント設計が必要。

VVVF

Variable Voltage Variable Frequency。可変電圧可変周波数制御。コンバータのこと。

WXYZ

Weeping

ウィーピング。蒸留塔トレイ上の降下液がトレイの孔から液漏れする現象

WHSV

Weight Hourly Space Velocity。触媒重量基準の時間当たりの重量速度。触媒反応器の運転管理で重要なパラメータの一つ。

Winterization

凍結対策。冬季に気温が下がり、水の配管が凍結の恐れがある配管・機器に対してヒートトレースを実施すること。

プロジェクト初期にプロジェクトスペックとして基準書が作成される。

放熱計算による凍結までの時間の推定はこちらの記事を参照ください。

まとめ

プラント設計でよく使用される技術用語についてまとめました。

エンジニアリング会社だけでなく、既設の化学プラントでも良く使用される用語ですので、プラントエンジニアは必ず覚えるようにしてください。

最初は慣れないかもしれませんが、これらの用語を早めに覚えておくと、仕事にも慣れやすくなります。

プラント設計基礎の記事一覧はこちら

プラント契約用語、貿易用語についてはこちらの記事を参照ください。

この記事が役に立てば幸いです。ではまた他の記事でお会いしましょう。

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  • この記事を書いた人

Toshi

プラントエンジニア/ 技術ブログでプラントエンジニアリング業務に役立つ内容を発信中 / 現在100記事達成。月1.6万PV達成 / 得意分野はプロセスエンジニアリング / 化学メーカーからエンジニアリング会社に転職 / 旧帝大化学工学専攻卒 / 海外化学プラント設計、試運転経験有/投資による資産形成もブログで報告。 保有資格:危険物取扱者(甲種),高圧ガス製造保安責任者(甲種化学),エネルギー管理士(熱)

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