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【計装】圧力計(現場計器)のアクセサリについて解説

こんにちは。Toshi@プラントエンジニアのおどりばです。

今回の記事では圧力計(現場計器)のアクセサリについて解説します。

圧力計はプラントの様々な場所に設置されますが、設置する場所、流体の性状などにより様々なアクセサリ(Accessories)が必要となる場合があります。アクセサリとしては次のようなものがあります。

アクセサリの一例

・ ダンプナー
・ グリセリン封入
・ サイフォン管
・ ゲージセーバー
・ キャピラリーチューブ

これらのアクセサリは圧力計のデータシートや仕様書を作成するときに指定する必要があります。指定しなくてもメーカー側の指摘コメントで追加することはありますが、基本的にデータシートや仕様書でしておかないと、不適切な仕様の圧力計がそのまま現地に納入され、試運転時のトラブル、故障の原因となります。

次項からそれぞれのアクセサリについて解説していきます。

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ダンプナー

上図のように、ポンプ圧縮機をいった回転機の吐出側は圧力の変動(脈動)が生じるため、圧力の指示値が安定せず上手く読み取りが出来ないほか、圧力計の故障の原因となる恐れがあります。

そのため、圧力の指示値を減衰し安定させるために、ダンプナーをアクセサリとして選定する必要があります。

ダンプナーの設置例

グリセリン封入

配管の振動が激しい場所に圧力計を設置する場合は、指示値の振れ幅を減衰させるために、グリセリン封入型を選定する必要があります。

圧力計の針などの内部機構を油(グリセリンなど)に浸すことで、その年生によえい可動部の振動を吸収することができます。

グリセリン封入例

サイフォン管

サイフォン管は蒸気などの高温流体から圧力計の測定部を保護するために設置されます。急速な圧力変化による圧力計の故障を防ぐ役割もあります。サイフォン管自体のコストはそれほど高くないため、設置されるケースは多くあります。

サイフォン管の例

ゲージセーバー

圧力計の測定目的や運転範囲によっては、測定レンジよりも大きな圧力がかかってしまう可能性があります。

一般に、測定レンジよりを大きく超える圧力がかかってしまうと圧力計の破損につながるため、そのような圧力計に対してはゲージセーバーを設置します。なお、ゲージセーバーはOver Pressure Protectorとも呼ばれることもあります。

ゲージセーバー(Over Pressure Protector)の設置例

キャピラリーチューブ

視認性が悪い位置の配管に設置された圧力計にはキャピラリーチューブを適用することがあります。

例えば、上図のようにパイプラック上の配管は地上から数m以上の高さにあるため、単純に圧力計を設置するだけでは圧力を読み取ることができません。そのような場合、キャピラリーチューブを接続することで圧力計の読み取り部を地上付近まで伸ばし、地上からも圧力の読み取りができるように設置することがあります。

キャピラリーチューブとはダイアフラムを介し、チューブの長さは数m程度とすることもあり、プロセス配管の流体と圧力感知部が直接接触しないので、過酷な条件の流体の圧力測定をする際に設置することもあります。

まとめ

今回の記事では圧力計(現場計器)のアクセサリについて解説しました。

この記事が役に立てば幸いです。ではまた他の記事でお会いしましょう。

  • この記事を書いた人

Toshi

プラントエンジニア/ 技術ブログでプラントエンジニアリング業務に役立つ内容を発信中 / 現在150記事、月7万PV達成 / 得意分野はプロセスエンジニアリング / 化学メーカーからエンジニアリング会社に転職 / 旧帝大化学工学専攻卒 / 海外化学プラント設計、試運転経験有。 保有資格:危険物取扱者(甲種),高圧ガス製造保安責任者(甲種化学),エネルギー管理士(熱)

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